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名もなき日常

何気ない毎日が大きな物語を作っている

青い空

空が青い。それだけで、心が晴れる。

普段あまり携帯電話で写真を撮影したりしないが、

空が青いと、ついシャッターを切りたくなる。

 

空が青い。それだけで泣きそうになる。

そのような歌詞の楽曲が発売された時に、この感情を端的に歌詞にできる人の

心の清らかさに感銘を受けた。

 

青い空は季節によって、表情が違う。

冬の青い空は、空気が澄んでいるせいか、

青いが他の季節よりもはっきりとしている。

空気が冷たい分、より青い空の暖かさやありがたさを感じる。

青が凛としているという感覚だろうか。

 

夏の青い空は、空がつながっていることを実感させてくれる。

その青い空をたどっていくと、

夏を満喫できる場所に連れて行ってもらえるような感覚に襲われる。

真っ白な雲が浮かんでいると、青と白のコントラストの眩しさに、

なぜが後ろめたい思いすら感じてしまう。

 

青い空の下に、洗濯物を干すのが好きだ。

太陽の光と風を受けて、青い空にそよいでいる洗濯物をうらやましく感じる。

こんなにも青い空の下にいる意味があるなんて…と。

軽い嫉妬から、まだ青い空の下に干していてもよい洗濯物を

十分に乾いたからという理由で、取り込んでしまう。

青い空の下に洗濯物を干すことが好きだからこそ、嫉妬心も大きい。

 

青い空が好きだからこそ、

青い空の日にあえて部屋の中にいるときの背徳感もまた心地よかったりもする。

 

自分の心にひっかかりを感じている時に、青い空の下に出ると、

まっすぐに青い空を見上げることができない。

それでも、まっすぐに見上げずにはいられない。

それほど空が青いことに、救われる時がある。

 

いつでも空が青いとは限らない。

青さが足りない日もあるし、

くすんだような灰色を空ににじませている日もある。

 

そんな日も空を見上げてみる。

「泣き出しそう」という表現をする人がいるが、

泣き出すのではなく、次の青い空の準備のようにも感じられる。

これから泣くのではなく、笑顔になるための前兆なのではないか。

 

青いだけが空じゃない。青い空だけが良いわけじゃない。

でもやはり、空が青いことを願ってやまない。

 

目覚めた時に、空が青いというだけで、

布団から起き出す体が軽いのは、気のせいではない。